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我が命の削り節。
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昨日の偵察で営業再開を確認していたJA直売店に早朝から並ぶ。
まつこと2時間、ようやく震災十日目にしてお米をゲット。
さすがに「白米よりソバがいい」なんてワガママは言ってられない状況。
なんと欲しかった練炭まで売ってたんだけど、それに気付いたのは一人当たりの購入個数制限分を買ってしまってから。
今回は諦めることにして、資金の補充のために銀行ATMへ向かう。
天気予報によると午後から明日に掛けて雨か雪とのことなので、天気の良い今のうちに周囲の店舗状況を偵察して回る。
すると、今までの偵察ルートから外れたところにあったローソンが三時間限定で営業しているのを発見。
なんと驚いたことに、唐揚げやフライドポテトといったホットメニューまで販売している。
しかも他のコンビニ仮設営業と違い、一人当たりの購入総量制限もなし。そのかわり各商品ごとに個数制限がついていた。
震災直後に水道とトイレを開放していたのもローソンだし、今まで自分的には順位の低かったローソンが一気にランクアップした感じ。


『震災記録:5〜6日目』--------------------------------
電気ガス水道のない日々にそろそろ限界を感じ始めた震災5日目。
水洗トイレのタンクに川の水を補充することを思いついて、家のすぐ近くを流れる川で水汲みをすることにしました。
幸いこの川の土手には、水面まで降りていける広々とした階段が整備されていたので、水汲み自体は問題ありません。
あまり大きなバケツがなかったので、トイレタンクを満たすには二往復ほど必要だったのですが、二回目に土手を降りている最中に川が逆流を始めました。
すぐさま階段を上がり様子を見ていると、数cmほどの小さな津波が川を遡っていきます。
まだまだ頻繁に余震が発生しているため、小さな津波もしょっちゅう打ち寄せているようでした。
そのミニ津波をやりすごして水汲みを住ませ、部屋に戻ると…水道が復旧していました。
これにはさすがに苦笑いしてしまいましたが、水を使えることを素直に喜びました。
さすがに手持ちの食料も底をつきはじめたので、何か貰えないかと避難所に行ってみると、居住区画ごとに割り当てられた教室に行くよう言われました。
該当する教室に行くと避難者名簿があり、係の人に指示されるまま記名して次の配給時間を尋ねると、午後4:30頃とのことでした。
それまで教室でボーッとしてる訳にもいかないので、ときおり到着する援助物資を体育館に運び込む作業を手伝ったり、周辺一帯の被害状況を偵察したりして過ごしました。
やがて夕方になって再び教室に戻ると、かなりショックなことが待ち受けていました。
なんと、避難者名簿に記名した人間が常に教室にいるかどうか、抜き打ちで点呼をとっていたそうなのです。
当然、記名してすぐに教室を後にした自分は点呼時には不在だったので、係の人に「あなたは居なかったので配給できません」と言われてしまいました。
これは恐らく、避難所で寝泊まりしている人だけが配給の対象であることと、そうでなくてもあっちこっちの配給場所を渡り歩いて配給品を不当に多く集める輩を排除する狙いがあるのだと思います。
確かに貴重な配給品を無条件でばんばん配る訳にはいかないとは思うのですが、こんな仕組みでは「避難民は避難所でじっとしてろ、復興活動もボランティアもするな」と言ってるも同然です。
今まで災害のたびにTVで流される避難所の様子を見ていて「なぜみんな何もしないで座っているのだろう」と疑問に思っていたのですが、こういう事情があった訳なのですね。
個人的には、こんな仕組みは明らかにおかしいと思います。
避難所の運営をしている人たちだけに過大な労働を科し、その数十倍もいる避難民はただ配給を待つばかりでは、復興どころか避難所の維持さえ困難になるばかりです。
しかも、前に避難所を訪れた際にオニギリ用のサランラップが不足しているというので、自分で保管していた新品のラップも避難所に提供していたのですが、それでオニギリ1個も配給を受けられないとは酷い仕打ちです。
結局、その教室では話にならず他の場所でオニギリを恵んで貰うことが出来ました。
やがて日が沈むと、校舎四階から見える隣駅のエリアに電気がついているのが見えました。
これにはみんな「きっと明日にはここも電気が復旧するね」と、久しぶりに明るい表情になりました。

震災6日目
朝、震災初日からずっと黒煙をあげていた港湾地帯の火災が見えなくなっていました。
ガス製造拠点が津波で全壊となって消火不能の火災が続いていたようでしたが、ようやく自然鎮火したのでしょう。
毎朝避難所には一日遅れの新聞が大量に届くので、それを貰いに避難所へ向かうと既に電気が復旧していました。
昨日復旧した隣駅方面から見ると、なぜか我が家を飛び越してその先にある避難所が復旧した形になり、ご近所さん共々「なんでここを飛ばすんだー!」と憤慨することに。
おまけに電気の復旧した校舎で携帯電話を充電させて貰っていると、昨夜までは自家発電機からの充電さえ許可されていたのに今日はダメとのこと。
なんだか踏んだり蹴ったりな一日でゲンナリしていましたが、日没後数時間してついに我が家のエリアにも電気が復旧しました。
久しぶりの照明は眩し過ぎるくらいで、しかも電気のない日々が長過ぎたせいで「照明をつける」という習慣を忘れており、ついつい懐中電灯をつけてトイレに向かってしまいました。
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